【短報・対戦写真】OCS:Crimea"Rite of Passage"/2024年2月

 2024年2月、"OCS:Crimea"のシナリオ1"Rite of Passage"を対戦。
 ソ連軍の守るクリミア半島を、枢軸軍(ドイツ軍・ルーマニア軍)が攻撃する。
 わたしがソ連軍を担当した。

 写真8枚。キャプション付。
OCS:Crimea"Rite of Passage"

 1941年9月から始まる、枢軸軍(主力はドイツ軍)のクリミア半島攻撃を扱ったシナリオ。全28ターンで12月26日のシナリオ終了時に勝利得点の多い陣営が勝利する。勝利得点は、ほとんどがクリミア半島の港湾の占領によるものである。

1 対戦の経過

↑ 対戦の開始時。

 ソ連軍は、配置がほぼ指定されている。選択の余地のある航空戦力は、分散配置した。前回の対戦で、集中配置していたところ、空戦力に優位のドイツ軍に容易に制空されたためである。
 しかし、そうしても、ドイツ軍は複数ある戦闘機を別々の飛行場に差し向けて制圧して、結果はあまり変わらなかった。

↑ ピリコープ(Перекоп/Perekop)地峡を守るソ連軍狙撃師団は、ドイツ軍の攻撃で包囲されそうになる。しかし、次のターンの第1プレイヤーをソ連軍が取ったので、陣地を捨てて後退しギリギリ補給下まで逃げ延びた。

 その後、泥濘でドイツ軍の攻撃は滞る。泥濘で地形の移動コストが増すのも一因だが、それよりも天候決定後の地表状態決定で航空戦力の活動が制限され、ヒップシュートができなくなるのが大きかった。

↑ 地表状態が改善すると、ドイツ軍は航空優勢を活かして、空爆でソ連軍部隊を混乱(DG/Disorganized)させ、その後攻撃してくる。ソ連軍はこれに対抗して、予備に指定した砲兵に、攻撃準備のためスタックしてステップ数が高まっていたドイツ軍をリアクションフェイズに砲撃させ、これを混乱(DG)させた。

↑ ソ連軍は、後詰の部隊を残して、砲兵連隊を後退させる。ところが、ドイツ軍の空爆で後詰とした部隊がステップロスして戦線に穴が開く。そこにドイツ軍の突撃砲大隊が入り込んでソ連軍砲兵を攻撃して除去してしまった。

↑ ソ連軍はイシューン(Ишунь/Ishun)に一部の部隊を残して時間を稼ぐ。その間に、サラブース(Сарабуз/Sarabus)とジャンコーイ(Джанкой/Dzhankoy)に部隊を溜めて主抵抗線を築いた。

↑ ソ連軍がケールチ(Керчь/Kerch)に陸揚げした補給ポイントを鉄道輸送で運んでいることに気づいたドイツ軍は、航空阻止(Train Busting)で鉄道を攻撃してこれを妨害する。この段階では、まだシヴァストーパリ(Севастополь/Sevastopol')からの鉄道も生きているので、影響は少ない。

↑ ドイツ軍はエクステンダーで補給線を伸ばして、その上でサラブース(Сарабуз/Sarabus)全面に司令部を進出させた。これで、シンフィローパリ(Симферополь/Simferopol')を攻撃できるヘクスまで、戦闘補給が通せるようになった。鉄道は東側経由で繋がっており、かつゲージ転換には時間がかかる。したがって、ドイツ軍の中央の道路沿いの攻勢はスピードダウンすると油断していたが、そうはならないようだ。

↑ ルーマニア軍の増援を得た枢軸軍が、サラブース(Сарабуз/Sarabus)とサーキ(Саки/Saki)を攻撃しはじめる。ソ連軍がエフパトーリャ(Евпатория/Yevpatoriya)の防御の支援に派遣した巡洋艦は、ドイツ軍の航空攻撃で沈没した。

 というところで、時間切れ終了となった。
 途中までの対戦となったが、対戦を楽しんだ。補給ポイントを運んだり移動・戦闘のたびに消費したりが楽しい。OCSは、勝敗を競うこと意外に、計画と管理と運営が楽しいゲームだ。

 中盤まで進めて、このシナリオはソ連軍はどれだけ港を確保できるか、逆にどれだけ港を捨ててよいかで厳しい判断を迫られると感じた。部隊だけでなく、補給も、それらの輸送手段も限られており、すべてを守ることはできない。
 同時に、ドイツ軍も、すべてを狙う部隊・補給・輸送手段を持たない。したがって、ソ連軍は、重要な港湾に、弱くても少数でも部隊を置く守り方があると考えられる。何もいない港湾は、移動に燃料を必要としない歩兵が踏むだけで占領できるが、弱くとも守備隊がいるだけで、そこで戦闘をする必要があり、そのためにそこまで戦闘補給を通す必要があるからである。

 前回の対戦はミニシナリオだったので、無作為イベントは発生しなかった。今回は2回発生したが、2回ともドイツ軍に利のあるものだった。1回目は戦艦シヴァストーパリ(Севастополь/Sevastopol、この時期は艦名はパリースカヤ・カムーナ/Парижская коммунаのはずだが、コマの表記に従った)の砲を地上に降ろしての要塞化で、ソ連軍のシヴァストーパリ(Севастополь/Sevastopol')陣地へクスが1つ増えたが、戦艦がステップロスして使いづらくなった(このステップロスでドイツ軍に勝利得点は入らないが、撃沈されやすくなるためである)。もう1回は、ドイツ軍の弾薬豊富で、ドイツ軍砲兵の砲撃の際に補給ポイント消費が割引になる、というものだった。

2 次の対戦に向けて
2.1 艦船の使い方
 スタックしている艦船は対空戦闘力を合計できるので、戦艦と巡洋艦は一緒に行動させたほうが、空襲に強くなる。

3 ルールの備忘
3.1 泥濘の時の補給線
 泥濘であっても補給線を数える移動力は通常(夏期/晴天)の移動コストで数える(12.3d)。

3.2 分遣連隊(Breakdowns)の個数制限について
 以下の疑問を持った。
 シナリオで分遣連隊(Breakdowns)の数が制限されていて、かつ、盤上初期配置されている場合、数の制限は初期配置のものを含むか? それとも、初期配置の数を含まず、新たに生成できる数か?
 対戦相手との相談で、数の制限は初期配置のものを含むのが妥当としている。

4 その他
4.1 Сарабуз/Sarabusの日本語表記
 管見の限りでは、Сарабуз/Sarabusの力点(アクセント/ударение)の位置を判別できなかった。なんとなくサラブースとした。記して後考を待ちたい。

以上
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コメント

No title

 ブログ、楽しませてもらいました!(^^) このシナリオ、私もほんの序盤だけやりましたけども、最後までやってみたいです(どのシナリオもですけど)。



> シナリオで分遣連隊(Breakdowns)の数が制限されていて、かつ、盤上初期配置されている場合、数の制限は初期配置のものを含むか? それとも、初期配置の数を含まず、新たに生成できる数か?
> 対戦相手との相談で、数の制限は初期配置のものを含むのが妥当としている。

 そうですね。含みます。また、ドイツ軍は増援で分遣連隊が1個やってきますけども、それも分遣連隊プールから出します(分遣連隊ユニットプールに増えるのではなく)。

Re: No title

コメントありがとうございます。

>最後までやってみたいです(どのシナリオもですけど)。
 計画・管理・運用が楽しいので、長いスパンで楽しみたいですね!

 分遣連隊についてもご教示ありがとうございます。
 シナリオルールに書いてあるかと思ったのですが、1.9fで特に触れていなかったので、悩んでしまいました。
 ソ連軍にシナリオで許容される3-2-2分遣連隊は4個ですが、すでに地図盤上に4個配置されており、これ以上は分派できないと考えられます。したがって、シナリオ始期は、地峡部で分遣連隊を繰り出しながら遅滞する戦術は使えないと考えました。
 OCSの守り方にわたしはまだ習熟していないので、いろいろ試してみる期間です。
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